大収束
417 / セヴラン
何が混ざったか
417年、すべてが混ざった一年。裂け目が街の地理を日ごとに書き換え、 大時計は四時十七分で止まったまま。暦の月日は進むのに年は変わらない その一年を、最後の書記がひとりで記録し続けている。
季 1「大収束と消えた観測点」
記録院最後の書記セヴランが、街に現れるミルテの筆跡『四時十七分』の謎を追う。裂け目が一度だけ見せた静止を、記録者は『偶然の一致。要検証』と書く。手帳の様子がおかしいことには、読者だけが気づく。
- 発端木柱に刻まれた文字がどのような道具でいつ書かれたのかという疑問。
- 展開フムがなぜ存在しない書物の内容、それもミルテに関する情報を暗唱できたのかという謎。
- 転機ミルテが自らの仮説を二重線で消去した理由。
- 危機ミルテの地図の指示に従い、危険な裂け目の前で四時十七分を待つかどうかの選択。
- 決着引いた覚えのない見え消し線。セヴランはこれを自身の書き間違いとして処理した。
季 2「四時十七分の残響」
セヴランは日記に現れた不自然な見え消し線と、街の随所に現れるミルテの筆跡の関連を調べる。フムが未来の記録を暗唱し始め、大時計が一瞬だけ動く中で、セヴランは記録そのものが強制的に「四時十七分」へと書き換えられる現象に直面する。
- 発端フムが暗唱した、まだ訪れていない「霧の月三日」の記録の真偽。
- 展開街のあちこちに現れるミルテの書き置きと、塞がれた道路の法則性。
- 転機過去の公的記録までもが書き換わり始めている現象と、フムが予言する青いインクの入手経路。
- 危機一瞬だけ動いた大時計の針と、地下書庫跡に取り残されたミルテの遺留品。
- 決着鉛筆の記述を上書きした青いインクの出所と、暗唱を止めたフムの沈黙。